I've (アイブ・アイヴ) は北海道札幌市にスタジオを構え音楽活動をしているサウンドクリエイター集団。
中には楽曲制作陣(クリエイター)と歌姫(ボーカリスト)が所属している。
主にゲーム・アニメ・映画の主題歌などを手がける。所属事務所は有限会社FUCTORY records。
I'veが作る音楽は “I've Sound” (アイブサウンド) と呼ばれ、その多くにI'veブランドロゴマークが付される。
1999年2月に発売されたゲーム 『吐溜』 の主題歌 「FUCK ME」 を提供したのが初のI've楽曲で、1999年6月に発売された大ヒットゲーム 『Kanon』 の主題歌 「Last regrets」 「風の辿り着く場所」 の編曲でI'veという名が広がり始める。
翌年、2000年9月には同じく大ヒットとなったゲーム 『AIR』 の主題歌 「鳥の詩」 で更に話題となり、既にリリースされていたI'veのコンピレーションアルバム 「regret」 「verge」 にも注目が集まる。
コンピレーションアルバムの第3弾 「Disintegration」 がリリースされた2002年頃には ”謎の音楽集団 I've” と形容され、ファンによるウェブサイトが次々開設され、I've Soundというブランドを確固たるものにしていた。
また、同年よりアニメの主題歌などにも楽曲を提供し、そしてついに2004年に当時の所属歌姫 ”KOTOKO” がメジャーデビューを果たし、これを皮切りに歌姫が次々とメジャーデビューすることになる。
提供する楽曲もゲーム中心であったものがアニメなどにも提供するようになり、I'veの名はより幅広く知られるようになった。
そして2005年10月には東京・日本武道館にてI'veによるライブが開催され、会場に入ることができない人が発生するほどの満員御礼にて幕を下ろした。I'veの絶大なる人気を象徴するような一日であった。
更に活動の場を広げるI'veは映画の主題歌などにも楽曲を提供。
各種アーティストとのコラボレーションなども多くなり、I'veの活動の幅は更に広がりを見せるようになった。
2009年1月には2回目となる日本武道館でのライブを開催。こちらも満員になるほどの大盛況となり、改めてI'veの人気の高さを印象づけた。
2011年、I'veを代表する歌姫KOTOKOと島みやえい子が独立を発表。I'veの大黒柱とも言える彼女らの独立はファンに大きな衝撃を与えた。
しかしI'veはあるインタビューで「(独立は)結果的に良かった」と全く動じないコメントを残した。
ずっと同じ型にとらわれず、でも「I'veらしさ」という部分はブレず、常に新しいことに挑戦をしていきたいというチャレンジスピリットを持っているからこそ、10年以上も多くのファンに支えられているのだろう。
2012年からは「開かれたI've」をキーワードに、外部アーティストへの楽曲提供も積極的に行うようになる。
しかし残念なことに2013年には詩月カオリの卒業、MELLの歌手活動引退が発表される。
そんな逆風が吹く中ではあるが、2014年には結成から15年を迎え、各地でイベントを開催。その集大成として2015年3月には東京ドームシティホールにてI've15周年ライブを敢行、大盛況で終える。
2016年1月には川田まみが年内での歌手活動引退を発表。これをもってI'veを初期から支えてきた歌姫が全員卒業する形となった。
2017年7月末をもってクリエイターの中沢伴行が独立を発表。
時を同じくして2017年7月には10枚目のコンピレーション・アルバム「ALIVE」を発売。18年の歳月で多くの出会いと別れを繰り返したI'veだが、歩みを止めることなく、未来に向かって常に走り続けている不屈の音楽制作集団に、これからも目が離せない。
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